2026年7月23日時点の食べログページを実際に確認し、お渡ししたレポートの施策と1つずつ突き合わせました。設定まわりは反映済みです。残る「単価を上げる」という課題と、ご相談のあった写真について、競合6店と比べた上でまとめました。
7,000円のプレミアムコースは、こちらが想定していた構成(名物を主役に・飲み放題は付随・接待シーンを明示)をそのまま満たしています。さらに座席写真も3枠すべて埋まり、貸切の説明文まで入っていました。
残っているのは「単価を上げる」という課題です。レポートではその手段としてクーポンを挙げていましたが、今回あらためて検証したところ、クーポンより有効な手が見つかりました(PART2)。
レポートに書いた項目を、改修前と現在の実ページで並べています。判定はこちらの確認結果であり、数字の効果測定とは別のものです。
| 項目 | 改修前(7月上旬) | 現在(7/23 実ページ) | 判定 |
|---|---|---|---|
| ① 6,000円超のコース | 通常予約は最高5,500円。6,000円は貸切プランのみ | 7,000円「私の串プレミアムコース」を新設 | 完了 |
| ① 価格の刻み | 5,000/5,500/貸切6,000 の実質2段 | 2,500/2,900/5,000/6,000/7,000+貸切6,000の6コース | 完了 |
| ② コース名の型 | 全コースが「《120分飲み放題付き》」で始まり、一覧で同じに見える | 料理が先頭・飲み放題は末尾に入れ替え済み | 完了 |
| ② 名物の固有名 | 釜めし・牡蠣タルタルがコース名の外にあった | 「名物釜めし」「牡蠣タルタル」がコース名に出現 | 完了 |
| ② 店舗のこだわり欄 | 米油が中心で、名物の言及が弱い | 「卓上で一つ一つ炊き上げる名物の釜めし」を明記 | 完了 |
| ⑤ 空席情報 | 未登録 | 「本日夜空席あり」が表示される状態 | 完了 |
| ③ 利用シーンの明示 | 全コースでシーンの記載なし | 6,000/7,000円に「宴会・接待・お食事会」。店舗キーワード欄に「少人数貸切・歓送迎会」も表示 | 完了 |
| ③ 座席・空間の写真 | 座席カテゴリがNO PHOTO | テーブル席・カウンター・貸切の3枠すべてに写真。貸切には「12〜15名でフロアごとの貸切」の説明文つき | 完了 |
| ④ 単価を上げる | 6,000円以上の予約が0% | 7,000円コースは新設済み。ただし、まだ選ばれる状態になっていません(PART2で詳述) | やり方を変更 |
| 点数 | 3.26 | 3.26(変化なし) | 想定どおり |
| 保存数 | 4,293 | 4,372(+79) | 判断は先 |
| 口コミ数 | 139 | 142(+3) | 判断は先 |
実ページを見て、こちらが手応えを感じた4点です。
レポートで一番お伝えしたかった点です。飲み放題が末尾に落ちたことで、一覧で「料理の店」に見えるようになりました。かきび・南蛮亭・おねぎやと同じ並びです。
レポートで「松に入れたい」とお伝えした要素は、名物を主役に/厳選串/〆の釜めし/プレミアム飲み放題/接待シーンの明示、の5点でした。
以前は「6,000円→5,500円」という値引き表示でした。現在は6,000円が定価として並んでいます。割引に頼らず単価の受け皿を作った形で、これが一番きれいなやり方です。
テーブル席・カウンター・貸切のすべてに写真が入っています。特に貸切枠に「12名〜15名でフロアごとの貸切も!少人数での貸切パーティが実現します。」という一文が添えられている点。レポートで「貸切れることが写真で伝わらない」と書いた課題への、そのままの回答になっています。
以下、そう判断した根拠をご説明します。
1,000円ずつ上がるごとに、増えているものはこれだけあります。
| 定番私の串コース 5,000円(全12品) | 豪華私の串コース 6,000円(全12品) | プレミアムコース 7,000円(全14品) | |
|---|---|---|---|
| 串 | 定番人気串 (豚バラ梅しそ・鶏ささみチーズ など) |
牡蠣タルタル串を含む 厳選串 8本 |
牡蠣タルタル&ホタテバターを含む 厳選串 10本 |
| 一品料理 | 記載なし | ポテトサラダ・野菜の焼き浸し | 記載なし |
| 〆 | 記載なし | 記載なし | 名物の釜めし |
| 飲み放題 | 通常 120分 | 通常 120分 | プレミアム(35種以上)120分 |
5,000円→6,000円で看板の牡蠣タルタルと一品料理が付き、6,000円→7,000円で串が2本増え、〆の釜めしとプレミアム飲み放題が付く。各1,000円の差としては、妥当以上の内容です。
つまり「上を選ぶ理由がない」のではありません。理由はすでにあります。
お客さまはいま見ているページの中で次の選択肢を知ることができ、他のコースを開き直す必要がありません。
一段ずつ上を示すのがポイントです。5,000円の方にいきなり7,000円を見せると距離がありますが、「あと1,000円」なら現実的な選択肢に見えます。
食べログのコース設定には「おすすめ」マークを表示する機能があります。改修前の5,500円コースには「←人気No1☆」と入っていましたが、いまはどのコースにも目印がありません。
マークは「どれを選べばいいか分からない人」の背中を押します。これも費用ゼロ。ただし実態と離れた表示は避けるべきなので、どのコースを主力にするかの方針が決まってからで結構です。
「単価を上げるクーポン」として考えられる形を一通り検討しました。結論として、いずれも今やる理由が弱いと判断しています。順にご説明します。
| 検討した案 | 内容 | 今やらない方がよいと判断した理由 |
|---|---|---|
| A. 人数の下限をつける | 「4名様以上のご予約で1杯サービス」 | 席数18・最大16名という規模で、4名以上を条件にする効果が読めません。2名のご予約が多いこと自体は、席の構成を考えると自然な結果とも言えます |
| B. 団体早割を特典に変える | 「8名様以上で幹事さま1名分の飲み放題無料」 | 下の試算のとおり、店の負担は軽くなるものの、集客力が落ちる可能性があります |
| C. 記念日特典を上位だけ厚く | チェキ&寄せ書きを上位コース限定にする | 記念日でご利用の方はもともと予算を決めて来店されます。特典を厚くしても、そのためにコースを上げる動機にはなりにくい |
レポートで「早割は値引きなので団体が入るほど単価が下がる」と書いた手前、置き換えた場合にどうなるかを試算しました。
| 8名・6,000円コース(総額48,000円)の場合 | 店が負担する額 | お客さまから見た「お得」の大きさ |
|---|---|---|
| 早割 5%オフ | 2,400円 | 2,400円 |
| 早割 10%オフ | 4,800円 | 4,800円 |
| 幹事1名の飲み放題無料 飲み放題を1,500円・原価率30%と仮定 | 450円 | 1,500円 |
店の負担だけ見れば、飲み放題無料(450円)は早割10%(4,800円)より圧倒的に軽く済みます。ここまでは狙いどおりでした。
ただしお客さま側の見え方が問題です。幹事さんから見ると「4,800円引き」と「自分の飲み放題が無料(1,500円相当)」では、前者の方が3,300円分も魅力的に見えます。団体予約は幹事さんが複数店を比較して決めるものなので、ここで見劣りすると予約自体が減りかねません。単価を守っても組数が減れば、売上は下がります。
※上の割引率は仮に置いた数字です。実際の早割が3%程度であれば負担は1,440円で、そもそも変える必要はほぼありません。
写真の撮り直しをご検討とのことでしたので、その前にいま食べログの検索結果に出ている3枚を competitor と並べて確認しました。結論から言うと、撮り直す前に、すでにお持ちの写真で差し替えられる余地があります。
保存数・点数の上位6店の代表写真です(2026年7月・食べログ検索結果より)。並べると、共通するパターンが見えてきます。
カメラを新しくされるというお話をうかがって、「では今どんな写真が登録されているんだろう」と気になり、管理画面の写真ギャラリーを全て確認しました。前回のレポート作成時は、公開ページに出ている分しか見ていませんでした。
見てみると、想像していたよりずっと多くの写真が入っていて、上の3つの共通点を満たすものも何枚もありました。競合分析をふまえて選ぶなら、この3枚を推します。
上の3枚に差し替えたうえで、新しく撮るとしたらという観点でまとめます。競合6店を見て「効いている」と感じた要素から逆算しました。
料理には「完成して置かれた状態」より美味しそうに見える瞬間があります。そこを狙って1枚。
串揚げは外から見ると、どれも同じ茶色です。これは業態としての弱点で、競合20店も同じ課題を抱えています。
割って中身を見せた1枚は、競合20店にもほとんどありませんでした。牡蠣タルタル・うずら・チーズ系など、中身に特徴があるものが向いています。名物が何になっても、この1枚は効きます。
勝ち組6店の写真はすべて明るく、真上からの照明ではありません。窓際か、横から光を当てるだけで立体感が出ます。背景の調味料や紙ナプキンを一度どけるのも効きます。
これは被写体が何であっても共通します。